オールオン6インプラント
こんにちは、及川です。
今回の患者さんは70歳代の男性です。
上あごに歯が1本もない状態で総入れ歯を使用、下あごは前歯6本のみ存在し奥歯は部分入れ歯を使用していました。
この患者さんの希望は「上あごの総入れ歯を使用しないで快適な生活がしたい」との事でしたので、早速CTレントゲン(立体映像レントゲ
ン)を撮影して診査診断しました。
診断結果は、長期総入れ歯を使用していたのにも関わらず残存している骨の量は多く、インプラントを入れる部位を考えて行えば長期使用が
望める状態の骨だという事が診断できました。
このような大きなケース(アゴ全体の再生)のインプラント治療を正確に行うためには、レントゲン上での精密なシュミレーションとそのシ
ュミレーション通りに手術を行うことが大切になります。
そのためには、手術方法もフリーハンド(術者の経験だけで手探りで行う方法)ではなく、サージカルガイド(インプラントシュミレーショ
ンの通りにできる装置)を使用してのインプラント治療が不可欠になります。
当院では、この装置を使用してインプラント治療を行うことにより安心安全正確にインプラント治療を進めることが出来るため
ほぼ全ての症例で採用しております。
更に、この装置を使用することによりインプラント治療時間を短縮させることが出来るため、腫れや痛みを軽減させる効果があります。
今回の症例でもこのシステムを活用し、シュミレーション通り上のアゴにインプラントを6本入れることができ、即日に12本の固定式の歯を
取り付けられました。
患者さんは、インプラント治療当日に取り外しではない歯を付けられたことに笑みを浮かべ大変満足気でした。
今後も、患者さんに喜んでいただけるインプラント治療が提供できるよう日々学んでいければと考えております。