傾斜埋入インプラントの設計
こんにちは、及川です。
今回は、当院で行っているインプラント治療の一技法であります傾斜埋入法をご紹介しま
す。
この症例は、60歳代の男性で上あごの両側奥歯8本を歯槽膿漏と強く噛み過ぎにより失っ
てしまいました。
本来であれば8本の歯を再生したいところですが、後方の部分に骨が無いのと費用を抑え
て行いたいとのご希望がありましたので、後方のインプラントを傾斜埋入法という技法を
行い、骨のない部分を避けて長いインプラントを埋入し、写真にあるように4本のインプ
ラントで6本の歯をブリッジで再生することにしました。
この写真は撮影したあごのCTレントゲンにインプラントシュミレーションソフトを使用し
て仮想の歯を映し出して、理想の場所にインプラントが埋入できるように設計し、
その設計と同じようにインプラント手術ができるサージカルガイドを製作している
画像となります。
このようにシュミレーションソフトを使用し、サージカルガイドを製作して手術を行うこ
とで手探りのインプラント治療に比べ、より正確で安全にそして短時間でインプラント治
療を行うことが可能になり、従来の手探りの手術よりも腫れや痛みも少なくできます。
今後もこのシュミレーションソフトを応用して、より安心安全なインプラント治療を
提供していければと考えております。