サイナスリフト後のソケットリフト
こんにちは、及川です。
今回の患者さんは益子町在住の40代の男性です。
この患者さんは、歯周病が原因で奥歯を抜歯することになりました。
歯周病は歯周病菌が原因で骨が痩せてしまう病気で、この患者さんが重度の歯周病でしたので、骨の吸収が著しく
抜歯後骨がほとんど無い状態になってしまいました。
残りの歯の本数も少なかったので、最低限食事が出来るように入れ歯を作りましたが、話もしないといけないお仕事な
ので煩わしいという事で相談の結果インプラント治療を選択されました。
CTレントゲン(立体映像レントゲン)で骨の形態と血管の位置を診査診断すると、インプラントをする部分の骨の側面
に後上歯槽動脈という動脈がある事が分かり、通常のラテラルサイナスリフト(側面から多くの骨を再生する治療)を
行うと大出血の恐れがあり、バーティカルサイナスリフト(下方から多くの骨を再生する治療法)という方法を行って
から約6か月待って骨が成熟したのを確認してからインプラントを入れる治療を行いました。
当医院ではこのようにCTレントゲンとそれを分析するソフトで細かく診断し、その患者さんに最も適した
治療法を選択し、より安心安全なインプラント治療が出来るように心がけております。
インプラント治療は技術も必要ですが術前のレントゲン診断がそれ以上に重要になりますので、インプラントをお考え
の方は歯科医師に納得する説明をしてもらってから決断することをお勧めします。