リッジエクスパンジョン法、ソケットリフト法、GBR法でインプラント
こんにちは、及川です。
今回の患者さんは、益子町在住の50歳代の女性です。
歯周病と虫歯が進行して上の歯が3本しか残せない状態でした。
このような場合その3本も抜歯して全体インプラントしても、残してインプラントをしても
6本のインプラントが必要なことを説明し、3本を残してのインプラントはその3本がだめになった時に
再度その部にインプラントが必要になり、治療期間と治療費がかかってしまうので抜歯を行っての方法
をお勧めしたのですが、患者さんは治療期間と費用が後で掛かっても1本でも残しておきたいとのご希
望がありましたので3本残しての方法で行う事になりました。
保存不可能な歯を抜歯し、同日に仮の入れ歯を入れましたが違和感があるとのことでしたので
直ぐに少し無理があるのですが、優しく使用するという約束で3本で10本分の仮歯ブリッジ(入れ歯で
はない固定性の仮歯)で再生を行ったところ、不安定さは少しあるけれど入れ歯よりいいと喜んでいた
だけました。
抜歯後歯肉が落ち着いてから、CTレントゲン(立体映像レントゲン)撮影後コンピュータでシュミ
レーションを行い骨の少ない部分にはGBR法(骨を増やす方法)、幅のない部分にはリッジエクスパン
ジョン法(骨を押し広げて骨幅を作る方法)、骨の高さが足りない部分にはソケットリフト法(骨を押
し上げて高さを作る方法)などほとんどの部分で骨が少ない状態でしたので、このような方法をすべて
の部分で行う事により無事インプラントの埋入が終了しました。
次の日の消毒では痛み腫脹はなかったのですが、少し紫斑(内出血による皮膚の変色)がありました。
しかし、骨を増やす方法を行うと血が集まることによって骨が再生するので、紫斑が出現する可能性を
事前にお話をしてあったため患者さんもご理解されておりました。
今後ももっと勉強して、より良いインプラント治療が提供できればと考えております。