糖尿病患者さんへのインプラント
こんにちは、及川です
今回の患者さんは、茂木からお越しの70歳代の男性です
主訴は奥歯がぐらぐらするので噛めない、それを抜いて左右で自分の歯のようにしっかり噛みたいとのことでした
全身疾患は糖尿病があり、それによる高血圧も併発していましたが内科に通院されていて、薬によるコントロールがされていて、主治医の方との連絡で抜歯程度の外科的手術は
問題ないとのことでしたので、抜歯し歯肉の治癒を待ってインプラント治療となりました
インプラントは合計8本行うことになりましたが、糖尿病と少し高血圧でしたので感染の恐れと血が止まりにくいことを予想し、まず歯周病の治療をきちんと行い歯周病菌による感染予防をし、
抜歯後きちんと縫合しさらに止血感染予防、その後歯肉が完全に治るまで待ち、インプラント後は歯肉をきっちり縫合してさらに口腔内の細菌が体に侵入しないように努めました
また2日前から抗生剤を飲んでいただき、さらに感染を防げるようにと、何重にも感染には配慮して行いました
従来なら8本程度のインプラントであれば、1回で行ってしまうこともありますが、この方の場合1回の手術で、2本から3本のずつのインプラント傷口が少なくなるようにとさらに感染に気を付
けて行っております
もちろん、手術中も血圧、脈拍、脳酸素量の測定を行いながらと術中の管理も怠らないようにチェックしました
これだけ配慮しての治療でしたので、抜歯後もインプラント後も感染もなくかなり良好に経過しております
あとは、インプラントと骨がくっついてくれるのを待つだけです
この様に、全身疾患に対しての情報を調べ、主治医と相談し、手術方法も工夫すれば有病者のインプラント治療も可能になりますので、あきらめずにご相談ください