虫歯予防の合格点
こんばんは。
寒暖差についていけない…そんな今日この頃です。
日も短くなり、冬が来るなぁ…という感じがしますね。
穏やかな冬が来て欲しいです。
さて、今日は以前のblogの続きを書きたいと思います。
フッ素は魔法の薬ではないですよ、というお話をしました。
むし歯予防に『合格点』があり、それが60点だとしたら、フッ素の効果は10点分なのだそうです。
では、残りの50点分は?どうしたらいいのでしょうか?
それは、お砂糖(ショ糖)の接種制限や歯磨き習慣でまかなう必要があるのです。
だから、フッ素を塗るだけで予防ができると考えてはいけないのですね。
こんなケースがあります。
①毎月のように歯科医院でフッ素塗布をしているのに、むし歯が何度も繰り返しできてしまうお子さん。
②歯科医院でフッ素塗布をしたことがないのにも関わらず、全くむし歯のないお子さん。
この違いはなんだと思いますか?
①のお子さんはショ糖接種や歯磨き習慣で、20点30点しか獲得できないために、いくらフッ素の10点を加えても合格点の60点には届かないのですね。
一方で、
②のお子さんはショ糖接種や歯磨き習慣ですでに70,80,90点をとれているので、フッ素の10点分がなくても合格点に達しているのです。
つまり、フッ素以外の50点の部分をどれほど獲得できているかが、大きな違いなのです。
むし歯予防に対する考え方の気づきになったら、嬉しく思います。
次の機会には、他の加点方法をお伝えしたいと思います。
赤澤