歯科金属アレルギー
虫歯になった場所や大きさによっては、型を取って詰め物が必要になることがあります。
主に保検治療で使われる『銀歯』は、純然たる銀ではありません。主成分は銀50%、金12%、銅16%、パラジウム20%、亜鉛・スズ2%などです。
パラジウムという金属は約15%の人にアレルギー陽性反応が出るという報告もあります。
金属アレルギーというと、ネックレスやピアスが肌に合わず、皮膚が赤くなることをイメージする方も多いかと思います。
歯科にも銀歯などの金属によってアレルギー反応がでる方もいらっしゃいます。
歯科金属アレルギーは、口内炎ができたり舌がピリピリ痛みがでる場合もありますが、全身の皮膚に発症することが多いです。なぜ全身にみられるかというと、口腔内の金属が腐食し金属イオンが溶け出して粘膜などを通し身体の中に吸収されます。吸収された金属イオンは血液によって全身に運ばれてしまうのです。なので、口腔から離れた首や手のひら、足などに皮膚炎や湿疹などが出るのです。
歯科金属アレルギーが起きていることを知らずに過ごされる方もいらっしゃいます。
花粉症と同じで、長年体内に蓄積され、ある日突然発症することがあります。
もし歯科金属アレルギーかもと気になる症状がある方はご相談ください。
虫歯などを治療する際には、詰め物やかぶせ物にも色々な種類があります。金属のタイプやメタルフリーのタイプなどとそれぞれの長所短所がありますので、それぞれの特徴をお伝えしながら相談させていただいております。
歯科治療を通して、健康増進へのお手伝いができればと思います。
糸井