歯の喪失と認知症
日本は先進国の中でも高齢者の人数が多く、最近は人生100年時代と言われるほど日本人の平均寿命は高くなっています。
そんな中、日本の高齢者(65歳以上)の5人に1人が認知症の診断を受けているようです。
歯が無くても歯肉で食べ物を食べているというお話を聞いたり、歯が抜けたままずっと放置しているという人もいらっしゃいます。
噛む能力が弱くかかりつけの歯科医院がない人ほど認知症になる確率が高いというデータがあるくらい、お口の中の状態と認知症は関係しているのです。
歯が20本以上残っている人に比べて、歯が数本で何も治療せずそのままの状態にしている人の認知症リスクは約2倍!!
かかりつけ歯科医院のある人に比べて、無い人の認知症リスクは約1.5倍になります。
歯を失う前のご自身での毎日のセルフケア(これが一番大事です)や歯科医院での定期検診が大事ですが、歯を失った後に放置せず治療を受けることも大事です。
よく噛むことで脳の血流も良くなりますし、消化器系への負担を減らすことができます。
もちろんご自身の歯が一番噛む能力がありますが、インプラントやブリッジ、入れ歯という様々な治療法があります。
歯が1本でも多く揃っていることで「食べる、話す、笑う」という人間にとって大切なことがしやすくなると思います。
それが出来ることが健康的に長生きできる秘訣に繋がると思うので、歯を失ってそのまま放置している方はぜひ歯科医院へ行き色々相談してみてください。
大島