嚥下障害について
嚥下障害とは、食物を口に入れて噛み砕き、飲み込んだ食物が食道を通って胃の中に到達するまでの過程のどこかに障害があり、「飲み込みにくい」「のどにつかえる」「むせる」などの症状によって、食べることに苦痛や困難が生じることをいいます。
「摂食嚥下障害」と呼ばれることもあります。嚥下障害によって誤嚥(ごえん)や窒息のリスクが高まり、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性もあります。
『嚥下障害』の症状
・食事中にむせる
・食べ物が飲み込めない
・よだれが出る
・食べ物が口からこぼれる
・食事の後で声がかれる
『嚥下障害』の予防
・お口の体操を行う
・首のストレッチ
・頬の体操
・舌の体操
・パタカラ体操
・唾液腺マッサージ
・口腔ケアを意識する
・食事の内容に注意する
・食事の環境や姿勢に注意
・食べ方に気をつける
摂食嚥下機能は個人差もありますが、50歳前後から低下し始めるといわれます。
急いで食べたときなどに食べ物がのどにつかえたりむせることは、年齢にかかわらず起こる可能性があり、若いうちは強くむせることで誤嚥を回避することができます。
年齢を重ねていくと、徐々にむせる力も弱くなっていくため誤嚥のリスクは高まり、誤嚥性肺炎を引き起こしたり、窒息といった命にかかわる事態を引き起こしかねません。
家庭でできる簡単な予防方法もあるので、嚥下障害は自分には関係ないと思わずに、早期から始めてみましょう。