口内炎かな…??
こんにちは大島です!
ここ数日朝晩は気温が下がり、日中はまだまだ暑いときもあり…
気温の変動に身体がついていかなくて、体調を崩してしまう方も多いと思います。
最近、患者様のお口の中に口内炎を見つけることがあります。
やはり、季節の変わり目のせいか。
皆様お疲れなのかなと。
芸能人の方が口内炎がずっと治らずその後口腔がんだと判明し、手術を受けたということが大変話題になりました。
テレビでも大きく取り上げられ、患者様の中にも不安を感じた方もいらっしゃると思います。
口腔がんは、舌、歯肉、頬の粘膜、顎の骨、唇などに発生する可能性があります。
なかでも一番多いのは舌にできるがんです。
60代以上の方や男性に発症しやすい傾向がありますが、近年では女性や若者にも見られるそうです。
口腔がんの初期では痛みがなく、早期発見するのが難しいですし、痛みが出るほど進行していてもそれをがんと認識せずに放置して重症化するケースも少なくありません。
口腔がん患者様の3人に1人はステージ4の状態で病院を受診するのが現実です。
一般的にがんの原因は、食事、生活習慣(お酒とタバコ)、ウイルスだと言われています。
口腔がんではさらに、お口の粘膜への慢性的な刺激が原因となります。
刺激には物理的なものと化学的なものがあります。
物理的な刺激は、歯が傾いていて舌やお口の粘膜にぶつかる、唇や舌を噛んでしまう、被せものや入れ歯が当たるなどです。
重度の虫歯で歯が大きく欠けてしまい、粘膜に当たってそこからがんになったという方もいらっしゃるそうです。
化学的な刺激は、食品の添加物や人工材料の影響も考えられますが、歯周病が関与することも考えられます。
歯肉が腫れたり出血する歯周病は、お口の中に細菌感染による炎症が起きている状態で、その炎症が粘膜への刺激となります。
粘膜は加齢により弱くなりますが、食生活や生活習慣の影響もうけます。
ビタミン不足や栄養の偏りのほか、お酒やタバコが粘膜を弱くさせます。
粘膜が弱ると口内炎になりやすくなります。
口腔がんの予防として、
①お口の中をきれいにする
②虫歯や歯周病を放置しない
③合わない入れ歯を我慢しない
④舌や粘膜に当たる歯や被せもの、入れ歯などは直してもらう
⑤お口の中をセルフチェック
⑥定期検診を受ける
毎日自分のお口の中を見る機会が一番多いのは患者様ご自身です。
大きな鏡の前でお口の中に十分光が当たるようにして、舌の裏側や、歯肉、唇など見てください。
赤くただれた部分や白いできもの、硬くなったしこりは要注意です。
2週間以上口内炎が治らない場合は、一度歯科を受診されることをおすすめします。