吉田です
先日ある施設にお伺いして、うれしいことがありましたので、投稿させていただきます。
私は楽しみながら機能訓練してもらう、というのをいつも頭において行っております。その為、発生練習をするにも、ただタタタタと、言ってもつまらないので、歌を歌ったり、私の名前を呼んでもらったりしています。いつものように高齢のおばあちゃんに私の名前を大きな声で呼んでもらう為、「私の名前は吉田です、私を呼んでくれますか?」「え?よ、し、ださん?よしださん」と、なんとか伝わり、練習しました。次お伺いした時、「私の名前なんだか覚えてますか?」「えー、なんだっけ?忘れたよ」「忘れてもいいですよ、吉田です、今日も呼んでくれますか?」
そして、三回目にお伺いした時、なんと、「私の名前呼んでくれますか?」というと、「えーっと、吉田さん。吉田さんだよ、昨日練習しといたんだよ」といってくださいました。昨日なんの練習をしたんだろうか、私の名前を連呼してくれたんだろうか、うれしい反面、負担になってしまったのでは、と思い、次にお伺いした時は違う発声練習をしよう、と心に決め、四回目のケアにいきました。すると、私の顔をみるなり、「吉田さん、」といってニッコリ笑ってくださいました。涙がでるほどうれしかったです。当初その方はなぜここの部屋につれてこられてるのかもわからず、毎回なにするの?と聞いていた方でしたので、びっくりです。でも「ごめんなさいね、覚えなきゃって負担になってたんじゃないですか?無理しなくていんですよ」と、お伝えしました。その方は負担になんかなってないよ、昨日は娘に吉田さんは歯医者の先生だって教えたよ、(先生ではありませんが)と、いろいろなお話をしてくれました。吉田という名前一つでこんなに会話がはずむんだなぁ、と感心するとともに、こんなうれしい出来事を体験でき、感謝の気持ちでいっぱいになりました。